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東方Projectの二次創作。
サイトのものとは方向性が違うので、こっちで晒してみる第三弾。

フラマリ三作目。二作目の続き。少し内容がグダグダしております。

・練習として書いたシロモノ。
・フランドール×魔理沙。
・どこからどう見ても百合。
・白黒魔法使いがおとされた後の話。短い。
・誰てめぇ

上記の内容でokな方は 「Read More...」 ↓からどうぞ。

  


 魔法の森。木々の葉茂るその片隅にひっそりと佇む邸宅に、家主である普通の魔法使い──霧雨魔理沙はいた。

「……はぁ」

 吐き出された吐息が儚く溶けて消える。

 本日、何回目になるのかわからない溜息を零した魔理沙は、座り込んだベッドの上で枕を抱え直した。

「……はー」

 腕の中の枕を強く抱きしめたまま、らしくなく消沈する。頭の中では、ぐるぐると鈍い思考が巡っていた。

 思い返すのは、先日のことだ。

 フランドール・スカーレット。悪魔の妹。彼女の顔が幾度となく脳裏で瞬く。その度に自分を映す紅い瞳を、唇に触れた柔らかさを、生々しい感触を思い出してしまっていた。そうして一人、顔を赤くする。

 何をしていても、何をしていなくても浮かぶのは、フランのことだ。

「一体なんなのぜ……」

 はぁ…と再び熱い溜息をついて、抱きしめた枕に顔を埋めた。

 そんなことをしても熱は一向に引かず、心臓もいつもより速く大きく動き熱い血液を送り出す。

「……っ」

 あぁもう顔が熱いのは無闇に動くこれのせいだ、と魔理沙は思い切って立ち上がった。がばっと顔を上げて枕を放り捨て、ベッドから降りる。

 一人で悶々としていてもしょうがないぜ、と家を飛び出した。

 とんがり帽子を被り、愛用の箒に跨って青い空の中の黒点となる。その身に風を受けて、高く速く飛んでいく。

 そうして着いた先は、最終鬼畜不夜城レッドな建物の上空だった。

「いやいや、どうしてここに来てるんだ? 違うだろ、霊夢でもアリスのとこでも行けばいいんだぜ?」

 かぶりを振る魔理沙。

 しかし言葉とは裏腹に彼女の乗る箒はふらふらと下降し、とうとう紅魔館の門前へ到着する。

 そこを守護する門番──紅美鈴は現在、立ったまま爆睡中であった。緩んだ目元、にやけた口元。安らかな寝顔はいい夢でも見ているのかもしれない。

「…………」

 そんな門番を魔理沙の視線は素通りして、ちらりと向けられる先は紅魔館だった。

 厳かな佇まいの館は、人間はおろか妖怪すら恐れ慄く吸血鬼の住まう場所である。

 その建物──門の向こうに魔理沙の足は向かわなかった。いつもならば強行突破するところだが、今はそんな気分ではない。愁うような気分で見上げる門は、いつもより高く感じ、硬く閉ざされているような気がした。

 滞空していた箒から降りて、地上へと立つ。

「私は一体なにがしたいんだ……」

 そして唐突に打ちひしがれる。はぁ、と溜息が再び。

「何かお悩みですか?」

 珍しいですねー、と不意にかけられた声に魔理沙は飛び上がるほど驚いた。

「べ、別になんでもないぜ!?」

 しゃっきり背筋を伸ばし、慌てて言う。目を向ければ、いつ起きたのか美鈴が魔理沙を見ていた。

「無理しなくても…」

「してないぜっ」

 ほんわか微笑む美鈴に言い返す魔理沙。

 そんな折、二人の応酬に割り入る声があった。

「何してるの、貴女たち」

「あ、咲夜さん」

「咲夜……」

 ほぼ同時に声に反応した二人が見遣った先、そこにはいつの間に現れたのか、紅魔館のメイド長である十六夜咲夜の姿があった。

 魔理沙は頬を掻く。確かに何してるんだ…と思い、退散しようと踵を返す。と、

「魔理沙」

 それを咲夜が呼び止めた。

「せっかく来たんだし、お茶でもどう?」

 意外な誘いにキョトンと目を丸くする魔理沙。多少訝しく思ったが、何となく招かれることにした。





 紅魔館内。通された一室で、魔理沙は咲夜の淹れた紅茶を飲む。黒のとんがり帽子は脱いで、立て掛けた箒の柄先に引っ掛けていていた。

 洋風の内装の中、テーブルの上には紅茶の他にクッキーやケーキの菓子類も並べられている。

 この場を作り上げた咲夜は、淀みない給仕の途中で魔理沙に問う。

「それで、今日もパチュリー様の図書館に行くつもりだったの?」

「いや……」

 小さく否定。

「そう」

 咲夜は魔理沙の否に軽く相槌を打ち、

「あなた妹様に何かした?」

「ぶっ──!」

 魔理沙が思わず紅茶を口から噴出。その内の一滴がテーブルに散った。次の瞬間、宙に舞った液体は消えていた。飛沫の影も形も無く、テーブルの上に確かに散ったものもない。

 そうして魔理沙の持つカップには温かさそうな紅茶で満ちている。

 その何事も無かったかのような様子を見て、魔理沙は咲夜に目を向けた。

「相変わらず鮮やかなお手並みで」

「お褒めに預かり光栄ですわ」

 軽妙な言葉に咲夜はおどけて返しながら、瀟洒に礼。そして態度を元のそれに戻し、再び訊ねる。

「で、何かしたの?」

 魔理沙は、それとなく紅茶に目線を落とした。

「……何もしてないぜ」

 弾幕ごっこに付き合い、絵本を読んであげただけだ。こっちからは何もしていない。魔理沙は思い返しながら答えた。

「なんでそんなこと訊くんだ?」

「この前あなたが帰った後、妹様の機嫌がすごく良かったから。あなたが何かしたんじゃないかと思ったのよ」

「フランの、機嫌が……」

 フランの笑顔を思い浮かべる。

 なんだろう。それはすごく嬉しい。嬉しいと感じた。

 自然、零れる笑みに照れと愛しさが滲んでいたことを魔理沙自身は気づいていない。その様を黙って見ている咲夜だけが気づいていた。

 その時、バンッと扉が開かれる音が響く。

「魔理沙ー!」

 元気いっぱい飛び込んできたのはフランドールだった。

 両翼の七色を煌めかせ、視界に捉えた魔理沙へと一直線に文字通り突っ込む。それを、反射的に椅子を蹴立てて受け入れ態勢をとった魔理沙が抱き止めた。

「……?」

 ふと、魔理沙は視線を巡らせる。

 いつの間にか咲夜の姿が消えており、フランの分の紅茶とお菓子がテーブルの上に用意されている。どこまでも完全で瀟洒なメイドだった。

(咲夜?)

 どうして退出したのか分からない魔理沙であったが、レミリアが起きたのかもしれないと勝手に想像する。

 そうした後、抱き止めたフランを見下ろした。魔理沙の身体に擦り寄るフランは笑顔だ。無邪気な仕草ではあるが、それは今の魔理沙に多大なる衝撃を齎す。

 抱きしめたい衝動に駆られ、胸の内で鼓動が重い音を奏でる。何とか理性を保ちつつ、フランの肩に手を置いて身を離す。ぎゅうっと胸の奥が切なくなった。

「魔理沙」

 見上げられて、近距離から微笑まれて、魔理沙の心臓が一際大きく動く。

「遊ぼっ!」

「お──おう、いいぜ。何して遊ぶ?」

「弾幕ごっこ!」

 即答を受けた魔理沙は、そっと外へと思いを馳せた。

「うーん、でも今日は快晴だからなぁ」

「外じゃなくて、ここでやればいいじゃない」

「そういうわけにもいかないだろ」

 室内がとんでもないことになってしまう。それにおそらく被害は此処だけに留まらないだろうことが容易に想像できた。

 フランは次案を出す。

「鬼ごっこ!」

「やったら咲夜かレミリアがすっ飛んできそうだな…」

 鬼ごっこといっても、ただでは終わらない遊戯となるだろう。

 なんだ、どっちにしても紅魔館破壊フラグか。魔理沙はそう思った。

「むー……」

 フランは唇を尖らせ、不満顔になる。そんな彼女の頭を撫でて宥める魔理沙。いつものように、この時はほんの少し穏やかな気持ちになって、うるさいくらいだった心音も落ち着いていた。

 が、次の瞬間、

「あ」

 と、フランはいいことを思いついたような笑顔を浮かべ。

「じゃあ、キスしよ」

 その一言で穏やかな気持ちが破壊された。

「な、なんでそうなるんだぜ!?」

 じわじわと上がった熱が魔理沙の頬に朱を散らす。

 フランは魔理沙がなぜ慌てだしているのかその理由を露とも知らず、言う。

「この前の──」

 ドクン、と。魔理沙の視線が言葉を紡ぐフランの唇を捉えて、鼓動が高鳴る。蘇るやわらかさ、感触。

「この前のキス、気持ち良かったから」

(フランも、そう思ったのか──)

 魔理沙は我知らずそんなことを思い、そうして衝撃を受ける。気づいた。胸にある感情、それが間違いなく歓喜だったから。嬉しくて、心臓が音をたてて、心が躍る。

 そうか、好きなんだ。そう、やっと納得がいった。

 普通の魔法使いは、目の前の吸血鬼に心奪われてしまったのだ。

(うわぁ……)

 自覚して、更に熱が上がった。

 でも、と頭の片隅──冷静な部分で思う。

 フランはそういう気持ちではないよな、と。好きだと、大好きだと言われたことはある。しかし彼女の『好き』は今の魔理沙の『好き』とは違う。

「魔理沙?」

 返事の無い魔理沙に、フランは小さく首を傾げる。んー、と少し考えて、そっと両手を伸ばし魔理沙の頬に触れた。

 背伸びをしていること以外は先日の再現のようで、そこまできて魔理沙は我に返る。

「ちょ、待った!」

 両手を突き出すようにして、フランの接近を阻んだ。

「?」

 魔理沙の指に唇を押さえられたフランはキョトンとし、紅い瞳で魔理沙を見上げた。と何を思ったのか、おもむろに口を開ける。そのままパクッと魔理沙の指を咥えた。

「!?」

 熱く、ぬめる。舌が指に絡みつく。

 あわわわわ、と慌てだす魔理沙。しかし一ミリだって動けない。そしてフランが指を咥えている様から目を離すこともできない。

 浅く目を伏せて、フランは魔理沙の手首をとる。指で手の甲を撫でつつ、唇と舌で指先を舐めた。

 フランの小さな口から、湿った音をたてて指が解放される。一瞬だけ指とフランの口の間に渡った唾液の橋が魔理沙にはたまらなく淫靡に見えた。

 赤い舌で自身の唇を舐めて、魔理沙を上目遣いで見つめるフラン。

 ふらりと眩暈と共に魔理沙は理性が崩壊しそうになるが、なんとか踏みとどまる。

「と、とりあえずケーキだ、うん。ケーキ食べようぜ、フラン」

 半ば強引に切り替えることで、理性を保つ。赤く染まった顔を逸らし、咲夜が用意したお茶の席へと促す。

 フランとしては指を舐めたことも遊びの一環だったのか、あっさりと頷いて椅子に座った。

 そうして始まる二人のティータイム。

 程よく甘いケーキに、絶妙な淹れ具合の紅茶。紅茶の温かさが喉を通り落ち、身体に染み入っていく。ふう、と魔理沙は落ち着いた。

「魔理沙」

 呼ばれて顔を上げると、フォークで刺したケーキを一切れ差し出された。

「はい、あーん」

 ニコニコと笑顔のフラン。魔理沙は僅かな逡巡の後、あーんと口を開いてケーキを食べた。

「おいしい?」

「ああ、おいしいぜ」

 こんなやり取りにもドキドキしている。今までならば、そんなことはなかった。特別に意識して、思わず様相を崩してしまう。

 と、そんな魔理沙の元に弾むような歩調でやってきたフランが膝の上に座った。

「ふふ。まぁりさー」

 甘えるように名を呼ぶ。

「ん、フラン?」

 ふわふわと笑みを零すフランは、魔理沙に擦り寄って首の辺りに頬をくっつけた。

「魔理沙の匂いだぁ」

 吐息が魔理沙の肌を撫でる。ゾクリと走る感覚に、心臓が鷲掴みされた。再び近づいて、急速にフランの存在を意識する。──しょうがないじゃないか、好きなんだから。と内心で恥ずかしいことを思う。

 近づいたフランの顔を直視できず、目線を逃がしつつ……それでも視界にフランの姿を収めてしまっていた。

「フラン」

「んー?」

「……何かするか?」

 もちろん、遊び的な意味である。

 その言葉にフランは少し考える素振りを見せて、魔理沙の瞳を覗き込む。

「キス?」

「キス以外でだぜ……」

 苦笑を浮かべる魔理沙だが、鼓動は大きく動いていた。

 本音では、したい。したいけれど、好きが違うと分かるからしない。それでも、膝の上に座るフランドールへの愛しさや欲求は募るばかりだ。

「じゃあ、どうしよっか?」

 んー……と、首を傾げて思考を巡らせる彼女は、ふと魔理沙と目が合って笑った。

「魔理沙ぁ」

 猫のように目を細め、心地良さそうに身を寄せる。

「好きだよ」

 フランの言葉に、魔理沙は一瞬呼吸が止まる思いだった。そう言われるのは初めてではないが、恋心を自覚した今では充分な威力で魔理沙の心を揺さぶる。耳まで真っ赤に染めて、目線をふらふらと彷徨わせた。

「…あ、う……」

 逸らした目線は魔理沙の動揺を強く表し、しかしフランは気づかない。そんな彼女の様子を魔理沙はチラチラと窺い、何でもないように、それでいて熱く告白を零した。

「……私も、好きだぜ」






「じゃあいいよね、ちゅーしよう」
「え、ぅわわわわっ」
「ちゅー」
「ま、待ってくれ!」
「やだ」
「んっ!? んふぁ……っぷは。や、フラン……んん…ちゅ」
「あは……。舌、好きぃ。甘いよ、魔理沙ぁ」
「はぁ、は……」
「……ね、もう一回いいよね? もっとほしいよ。もっと、魔理沙のこと感じたい……ん…」


  
2009.10.25 Sun l 東方Project l COM(1) TB(0) l top ▲

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2014.09.29 Mon l . l 編集

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