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一日遅れですみません (平伏)
昨日はパソコン触ることができなくて、携帯で書こうと思ったらデータはパソコンにしかないという状態で……。
言い訳がましいことはこれぐらいで、下記に本文ありです。
 共同生活7日目 : 大好き


 まだ太陽が昇っていない、空が明るくなり始めた頃。高村恭司は、理事長宅――いつも通される応接室に来ていた。

「お待ちしていました、高村先生」

 そう迎えられ、恭司は今、理事長――風花真白の前に座っていた。彼女の隣には、メイドの姫野二三が控えている。

「 “答え” を、聞かせてもらえますか。高村先生?」

 真白の言葉に、恭司は両の拳を強く握った。

 一つ、深呼吸して、真っ直ぐ視線を伸ばす。

「俺は――。俺は……今、誰かを選ぶことはできません。皆、舞衣もなつきもミコトも碧先生も大切です」

「一人を特別視することはできない、ということですか。高村先生は “誰も選ばないことで彼女たちを傷つける” ことを分かっているはずです。それでも高村先生はそれを選ぶのですね」

「……期待は、させません」

 恭司のその一言に、真白は僅かに目を見開いた。

「俺は風華学園を辞めます。この地からも、去ります。どこか、遠いところに……彼女たちと出会わない場所に――」

「それは困ります」

 真白が恭司の言葉を一刀両断した。

「生徒3名、教師2名、一気に5人も辞めてしまわれるのは困りますよ、高村先生」


 バンッと、背後の扉が開かれる音を恭司は聞いた。


「分かってるじゃない真白ちゃん。恭司くんが風華学園を辞めるなら、もちろん、あたしも辞めるよー」

 扉を勢いよく開けて応接室に入った杉浦碧は、 『退職願』 と書かれた封筒を手に、堂々と言い放った。

「ん、私もだ! 恭司とどこまでも共に行くぞ」

「好きな人だから、あたしも一緒にいたい」

「私は違う。恭司を何処にも行かせたりしないからな、傍に居させてやる」

 美袋ミコト、鴇羽舞衣、玖我なつき。それぞれ自分の思いをハッキリと口にする。瞳には、決意の光に満ちていた。

「ですので、考え直してもらえませんか。高村先生?」

「いや、でも――」

 何か言おうとする恭司に、ミコトが抱きついた。左右に舞衣となつきが、背後から碧の腕が首に回る。

「言ったでしょう、恭司くん。あたしたちが勝手に恭司くんを好きなんだって」

「と、いうことですので。高村先生、我が校の教師として頑張りながら、これからも皆さんと仲良く暮らしてくださいね」

「は……え、え!? ここ、これからも!? 一週間では――」

「せっかく作ったのですから、使ってください。ああ、そろそろ帰った方がよろしいですね。朝食の準備もあるでしょうし」

「あぁもうそんな時間かぁ……舞衣ちゃん、今日はあたしだっけ?」

「うん、そう。――あ、でもあたしも手伝う。急がないと時間なくなっちゃうし、お弁当作りたいから」

「うぅ、腹減った~」

「――ほら、恭司、立て。さっさと行くぞ」

「え、あれ……うわっ」

 恭司は急かされて立ち、腕を引かれて強引に応接室から連れ出される。

 彼の周りには、舞衣、ミコト、碧、なつきがいる。それが、当たり前になっていた。不思議と、心地良い場所になっていた。


「恭司さん」

「恭司!」

「恭司くん」

「恭司」

「「「「大好き」」」」



2008.10.08 Wed l SSネタ l COM(0) TB(0) l top ▲

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